脳の病気について

てんかん

てんかんは、脳の神経細胞が異常に活動することで発作を引き起こす病気です。発作の種類は様々で、意識を失って倒れたりする発作がある一方、一時的にぼんやりするだけで他人からみてわかりにくい発作もあります。頭部外傷や脳の病気が原因で起こることもありますが、原因がわからない場合もあります。乳幼児から高齢者までどの年齢でも発症する可能性があります。アルツハイマー型認知症などが原因となっていることもあり、最近は高齢発症のてんかんが注目されています。

多くの場合、薬でコントロールすることができ、適切な治療で通常の生活を送ることが可能です。発作予防のためには、薬をきちんと内服するだけでなく、睡眠不足や過度のストレスを避けることも大切です。薬でのコントロールが難しい、難治性てんかんは手術による治療が選択できる場合もあります。

当院では発作の原因となる脳の異常がないかを頭部MRIで確認することができますが、さらに精密な検査が必要な場合は、てんかん専門医のいる総合病院や大学病院への紹介を行います。内服薬によるコントロールは当院で継続することができます。